とんでいく

 えほんおじさんです。

 子どもたちはきっといつかは気づくでしょう。一つのものが別の角度から見れば別のものに見え、
そして別のものが見方によっては一つに見えることがあると。
この絵本「とんでいく」は、そういう見方、見え方の多様性がいかに大事かを教えてくれます。


 それでは、今日もごゆっくりお楽しみください。

◆「とんでいく」 風木一人/さく 岡崎立/え


◇読んであげるなら 5・6才から
◇自分で読むなら 小学低学年から

◇ジャンル
・ファンタジー絵本
・ぼうけん絵本

◇シチュエーション
・寝る前に絵本

◎著者紹介
・作者 風木一人(かぜきかずと)
1968年、東京都生まれ。作家・翻訳家。
主な作品に『とりがいるよ』『だじゃれものがたり タンチョウツルのたんじょうび(KADOKAWA)』
『たいようまつり』(イーストプレス)、『はっぱみかん』(佼成出版社)、
「ふしぎなトラのトランク(すずき出版)」『ぷしゅ〜』『おしゃれなのんのんさん』(岩崎書店)、
『かいじゅうじまのなつやすみ』(ポプラ社)、『にっこり にこにこ』『わーらった』(講談社)などがある。
『ながいながいへびのはなし』(小峰書店)はフランスと韓国でも翻訳出版。
訳書に『とりとわたし』(あすなろ書房)『かべのむこうになにがある(BL出版)』
『こくばんくまさん つきへいく(ほるぷ出版)』。

・画家 岡崎 立(おかざきりゅう)
1950年〜2004年。愛知県生まれ。細密画・木口木版を学ぶ。
鳥の絵を主に、書籍挿絵・コマーシャルで活躍。著書に「鳥百態」・「野鳥フィールド日記(山と溪谷社)、
共著に「鳥歴花便(小学館)」。絵本には「いっぽんのきととりたち」などがある。

◇ストーリー紹介
 絵本を左びらきしていく。
「俺、タカ。空一番のスピード自慢。とんがり山のてっぺんまで、稲妻みたいにひとっ飛びだ。
 こら長いやつ(新幹線)、お先にいくぜ。ふわふわ坊主か(風船)。
 あばよ。…こうして飛行船や飛行機に出会ったりしてしながら、新記録達成」

 タカの話が終わると、この絵本を今度は右びらきしていく。
「僕、雁の子。お昼寝して起きたら母さんたちがいない。置いてきぼりだ」
「でも、大丈夫。一人で帰れる。ピカピカしたのについて行っちゃダメ。お腹すいたな、急ごう」
「わあ、雲。真っ暗闇だ」…さあ、みんなのところへ帰れるだろうか。

◇絵本解説
前からも後ろからも読める しかけがないしかけ絵本。
まえからはタカが飛ぶスピードの新記録を作ろうと、新幹線にも、飛行機にも負けず飛んでいきます。
一方、今度は逆さまから絵本を読んでいくと、一人ぼっちになった雁の子がみんなのところに帰ろうと
反対側から一生懸命飛んで帰ろうとします。

1)この二羽の鳥は、一瞬、雲の真っ暗な中で交差します。どちらも「あ…・」と声をあげます。
雁の子は言います。「誰だったんだろう? 見失っちゃったよ。知ってる人なら一緒に帰りたかったなあ」
そしてタカは言います。「誰だかのろまがいたようだが、遊んでやってる暇はない」

この二羽の鳥は、同じ一羽の鳥の絵なのに右から飛んでいくのを見れば、タカに見え、
左から飛んでいけば雁に見えるのです。それはどちらから見ても大空を一羽きりで飛んでおり、
鳥に感情移入しているから、あたかもタカに、雁に見えるのです。
(もちろんその微妙さは、この画家の力量によるのですが)この二羽が出会ってしまったらどうなるのだろう。

 おそらくこの場面が一番の見どころで、ここがうまくいかなければこの絵本の仕掛けは前提から崩れてしまいます。
雲の中暗闇を2場面に使い、二羽を遠近に飛ばせ、しかもシルエット風に描いています。
二羽はどちらも「あ…・」と声を上げるだけです。そのことがいとも自然に表現されています。
そこがとりわけ楽しませてくれます。

2)しかもこの絵本は、その全体構造を「雁の子」の視点から見ると、「行きて帰りし物語」になってなっています。
自己新記録を作ろうと懸命に飛ぶタカ(言葉遣いから少し年長の子ども)、そして必死でお母さんのところに
帰ろうとする少し年少の雁という二羽の心が描かれています。
「行きて帰りし物語」だから、心は最後には「安心」を得られることになります。





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