図書ボランティア

母ちゃんさまの質問です。

●質問
 いつもHPを拝見しながら、参考にさせていただいております。
ありがとうございます。

 私は 小学校の「図書ボランティア」(小学校在籍児童の
保護者の集まり)に参加し、毎月一回「読みきかせ」を行ったり
しております。
 昨年度、ボランティアの代表を経験して、より一層考えるのは
小学校と絵本(児童書)と国語との関連です。
 小学校は 読書=国語のレベルアップ と、とらえている
ところがあり、その重圧に私が耐えきれなくなっているのです。

 会は 月一度朝8:15〜8:30までの「読みきかせ」の
ほかに、年2回春・秋には「祭り」と称して授業の1時間を
与えられ、ボランティアで、なにがしらを行います。
 数年ほど前から、大型の紙芝居、大型布絵本(市図書館所蔵)
などを体育館で各学年ごとに行っています。

 私としては純粋に 絵本を子ども達の前で読むだけでいいの
ではないかと思っていますが、現実は本の内容をキャスティング
したり、音をつけたりと、パフォーマンスになっているような
気がしてなりません。
 本の内容をこんな風にしていいのでしょうか?

 小学校の先生に話をお聞きすると、「子ども達が、私たちが
行ったものを見て、楽しければそこから読書につながっていく!」
と言われています。
 本当にそうでしょうか?授業時間を使用してまで、私たちに
価値があるのかな?と、怖くなります。

 是非、ご意見いただけたら、幸いです。
よろしくおねがいいたします。


○答え

> 小学校は 読書=国語のレベルアップ と、とらえている
>ところがあり、その重圧に私が耐えきれなくなっているのです。

 学校側が今のままでいいとおっしゃるなら、
『読書=国語のレベルアップ」とはあまり考えない方が
いいと思います。

 読書ボランティアはあくまでも、読書へのきっかけです。

 読書は間違いなく、国語(だけではなく)のレベルアップに
つながりますが、今の学校の現状を考えると、そう簡単では
ないと思います。


> 私としては純粋に 絵本を子ども達の前で読むだけでいいの
>ではないかと思っていますが、現実は本の内容をキャスティング
>したり、音をつけたりと、パフォーマンスになっているような
>気がしてなりません。
> 本の内容をこんな風にしていいのでしょうか?

 月に一度の朝読の時間をつかって読み聞かせをしている
わけですね。
 これだけで、読書好きのお子さんをつくることは
ほとんど不可能でしょう。
 それに年に一度の「祭り」は、その内容からして、
読書とは関係がないように思われます。

> 小学校の先生に話をお聞きすると、「子ども達が、私たちが
>行ったものを見て、楽しければそこから読書につながっていく!」
>と言われています。
> 本当にそうでしょうか?授業時間を使用してまで、私たちに
>価値があるのかな?と、怖くなります。

 たしかに「楽しければ」それはそれでいいと思います。
ただし、それが読書につながるということはないと思います。
先生のおっしゃるのは、あまりに楽天的ですね。

 読書人をつくるのは、中学年までの毎日の読み聞かせ以外に
今のところ方法がないと私は思います。
 ほとんどのお子さんを読書へ導くには、学校と保護者が
タイアップして、組織的なとりくみをしないと無理だろうと
思います。

 すでに赤ちゃんのころから、家庭で毎日の読み聞かせを
やっている方が必ずいるし、そのお子さんには、極端にいえば、
学校でなにもしなくても本好きになっているはずです。

 では、そうなっていないお子さんをどうするのか。

 1年生にあがったときから、全家庭で読み聞かせをする、
このことに組織的にまずは取り組むこと。
それでも、どうしても家庭で読んでもらえないお子さんに、
学校側がどのようにフォローするか、それが問題なのです。

 そのために、1時間くらい授業時間をつぶしてでも、
読み聞かせをできるかぎり頻繁に行うこと。

 パフォーマンスでは価値はないけれど、そうした読み聞かせは
価値があります。すべてのお子さんが年に何冊かの本を読んだ
ことになりますからね。
 もちろん、どんな本を読むかは問われますが。


 これは、読書への取り組みへの理解が学校になければ
無理でしょうが、いちど考えてみてはいかがでしょうか。

------------
10/21追記
------------

先週質問で紹介した方より、声をいただきました。


●声
えほんおじさま

 貴重なご意見をいただき、本当にありがとうございました。
私の中で、考えていたこと、もやもやになっていた思いが
整理されたように感じております。

 私の子どもには 2歳頃から毎晩就寝前「よみきかせ」を
してまいりました。
実情は 枕投げをしたり、騒ぐ子どもを落ち着かせたいために
始めました。
年子での男の子二人であったため、日中口うるさい私を反省し、
せめてこの時間だけは 子ども達に寄り添うように・・・
との思いからでした。
現在は高学年になりますが、幸いにも本好きです。

 残念ながら、現在の小学校の先生は、聖職者としての
自覚が足りない方が増えてきてしまいました。
そんな義務教育のまっただ中、親として子どもに
どう接していくのか?
私も親になってまだまだ11年・・・毎日試行錯誤の日々です。

そんな時だからこそ、高学年になってもたまには
就寝前の読みきかせの時間を
大切にしていきたいと思っています。
これからも、HPは参考にさせていただきます。
よろしくおねがいいたします。
ありがとうございました。


○えほんおじさんのコメント
「騒ぐ子どもを落ち着かせたいために…」
読み聞かせの始まりにはいろんな動機がありますよね。
ほほ笑ましいです。

それが継続されて、「幸いにも本好き」になったのですね。
誰もが本好きになるには、読み聞かせの継続しかないと思います。

「高学年になってもたまには就寝前の読みきかせの時間を
大切にしていきたいと思っています」

この心構えが最高! ここまでくると、それは遺伝するんですよ。




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